16年も外資系の企業にいると、日本の企業では考えられないようなことが普通になる。
例えば、
結婚して出産している女性が出世するのは当たり前。
外資系の企業は日本の企業と違って、やたらと女性を管理職にしたがる。でも女性で管理職になるには条件がある。
英語が話せて結婚出産している女性。
この条件が揃えば、ほぼ出世は間違いない。
仕事ができるできないかは関係がない。組織の宣伝に使えるか使えないかだけだ。
これは誰もが認める出世への近道。
「あの人、上のポジションに上がったよね」
「あー、結婚して子供さんいるからね」
が合言葉のようになっている。
外資でも特にアメリカ系の企業は、男尊女卑や人種差別がかなり酷い。外資で働いているとそれを目の当たりにすることが度々ある。
そして、お決まりのように男女平等を掲げるのがとっても好き。結婚して出産している女性を管理職にすることは、株主へのかなりの宣伝になる。外資は株主がすべて。その辺りが日本の企業とは違う。
外資で出世したいなら、女性はとにかく結婚して出産するしかない。それである程度は安泰になるだろう。仕事ができないならなおさら、条件だけでも整えておくべきだ。それだけで給料が倍ほど変わる。
今は外資の会社でもリストラが横行している。それに耐えるためには、女性が結婚することは必須だ。
女性はまだまだ男性社会に道具のように扱われている。結婚や出産でさえも利用される。出世する女性の大半はそれを理解している。
その辺りはギブアンドテイクなのかもしれない。そうでないと出世もできないから。
ただし男性はそう甘くない。会社のCEOが有色人種である場合、その人は信じられないぐらい有能だということだ。あれだけ人種差別が酷い外資の中で、男性でも白人以外がトップになることは、ほぼ無理な世界。
それでもトップになるには、信じられないぐらい有能でなければなれない。
この辺りが男性と女性の違いだなと長く外資系で働くとわかってくる。
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