京極夏彦の小説「死ねばいいのに」を数年ぶりに読んだ。
「死ねばいいのに」京極 夏彦 (著)
リンク
ずっと読み返したかったけど、ずいぶん前に電子書籍で購入したために、読めなくなっていた。ということで、最近ハマっている図書館で本を借りた。
物語はアサミという女性が殺された後の話。アサミと生前関係のあった人に、主人公が一人一人と会ってアサミの話を聞いていく。
アサミのことを質問しているのに、皆自分の不平不満しか話さない。一見アサミと仲良くしてる風でも、誰もアサミのことなんてまったく見てなかったということ。
誰もが自分のことしか考えていなくて、いかに他人に興味ないのかがよくわかる。
ブログ集客がうまくいっていない人にはぜひ読んでもらいたい。人がどれだけ自分のことにだけ興味があるのかが、よくわかる小説だ。
京極夏彦が小説家デビューした頃、私は大学生だった。デビュー作が「姑獲鳥の夏」という小説で、映画にもなった。
百鬼夜行シリーズいう小説シリーズで、憑き物落としの話だがめちゃくちゃ面白い。ずいぶん長い間続編が発表されていないのが残念。
本屋に行く度に、今でも新刊が出ていないか必ず探してしまう。早く続編が読みたいよー。