外資系企業で16年もの間働いていたが、そんなに優秀な社員を見たことがない。外資系の社員はみんな優秀だと思っている人が多いが、そうでもないのだ。
私の勤めていた会社は世界でもかなり有名な医療機器メーカーだった。全世界の社員数も数万人いる。そして投資家にとってもかなりの優良株である。
そんな企業で働いている人はさぞかし優秀だろうと思うかもしれないが、優秀な人なんて一握りしかいない。大多数が普通またはそれ以下で、信じられないぐらい仕事ができない人もゴロゴロいる。
前の会社だけがそうかというと、そうではない。小さい規模の外資系企業の社員はもっと酷い場合もある。
ただ、日本の企業と違うのは、優秀ではない社員をクビにできるという点だ。滅多なことでクビにはならないが、本当に仕事ができない社員はクビになる。
クビにならずとも巧妙に自分から辞めるように仕向けるのが上手い。
自分からやめるように仕向けられる人は、今までの仕事とはまったく違う部署に飛ばされたりする。「これは辞めろってことだな」と思っていると、必ず自ら辞めていく。その辺り、外資は怖いなと思う。
そして外資系企業は女性社員が多い。女性上司の数もかなり多い。私も二度ほど女性が上司になったことがあるし、男性社員でも女性上司に当たったことがない人ってほとんどいない。それぐらい出世する女性が多い。
でも、優秀な女性社員が出世するかというとそうではない。子育てママさんが出世するのだ。企業イメージ向上のために。
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ポジションが上がらない女性社員のほうが、ポジションが上の女性社員より、よほど優秀な女性が多い。
外資系企業には優秀な女性社員はかなり多いけど、独身だとまず出世できない。リストラの対象にもされる。先に年増の独身女性がリストラされる。外資系企業も男社会なのだ。
外資系企業に勤めてるってだけで「この人仕事できるんだろうな」と思うかもしれないけど、全然そんなことはない。仕事できない人がウジョウジョといるということを覚えておいてほしい。英語喋れるだけのバカがいっぱいいます。
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