外資系企業では新卒はほぼ採用しない。新卒で入るのはセールスぐらい。内勤に新卒はなく、全員がほぼ中途採用なため、全員の給料がバラバラなのが普通。
人事との面談で給料が決まるが、その時の条件によって同じチームでも給料がかなり違う。他の人がどれぐらい貰ってるのかは基本的にはわからない。
私も同じチームの人やほぼ同期で入った中途採用の同僚がどれぐらい貰っているのか、サッパリわからなかった。
そして、日本の企業との決定的な違いは昇給だと思う。
年度末が終わると、査定がボチボチと始まるが、日本の企業のように社員全員の給料が上がることはない。
最悪の場合は給料が下がる人もいる。下がらないまでも昇給はせず、そのまま持ち越しの場合も多い。
その上、どこかの事業部が損失を出した場合、会社全体でカバーするため、社員全員の給料が一銭も上がらないこともある。
私も自分の所属している事業部はかなり売上を上げたにも関わらず、他の事業部が大損失を出したお陰で2年も昇給しなかった経験がある。
特に医薬品や医療機器メーカーは、製品の値段が償還価格によって決まっている。要するに国が製品の価格を決めるため、メーカー側が勝手に製品の価格を決められないのよね。
だから、会社の損失分を製品の価格を上げて補填することができない。だから社員の給料から補填するのだ。
今はガス代や電気代が上がりに上がっているけど、社員の給料を下げている会社なんてないんじゃないだろうか。外資だと確実にリストラされまくって経費削減をするだろう。
日本のガス会社や電気会社の社員なんて信じられないくらいの高給取りだが、給料が下げられたりリストラされた話は聞いたことない。消費者が損失分を補填してるもんね。
その辺り、外資系企業は良心的なのかも。社員には厳しいけど。
外資系企業の給料は高いけど、毎年昇給するかどうかは自分の能力次第。能力が低い人は、本当に給料がずっと上がらない場合もある。もちろん日本の企業のように年齢給もない。その上、会社の業績が下がるとすぐにリストラされる。
高い給料の裏には、リスクも含まれている。
なので、日本の企業のほうが給料は低くてもリスクが低いと言える。
ハイリスクハイリターンなのかローリスクローリターンなのか、どっちが良いのかはその人次第だけど、私は外資のハイリスクハイリターンのほうが好きかな。能力が高ければ給料も上がるし。
それにしても最近本当にモノが高くなりましたわよね、奥様。
高い給料を貰っても、税金は上がるわ物価は上がるわで、結局は贅沢な暮らしがどんどんできなくなっている。
ということで、私もスーパーでは「20%オフ」のシールが付いた商品を買って日々節約してますわよ。
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