「去年、長年勤めた会社を辞めて、自分の得意なことで食べていけるように準備しています。ハローワークで相談すると『あなたの場合はフリーランスになるか会社を設立するかどちらかが良いですよ。』とアドバイスされたのですが、フリーランスになるには何が必要ですか?」と、最近知り合った女性から相談されました。
この女性は書道の師範だそうで、得意な書道で何とか生活できるようになりたいとのことでした。
私がアドバイスしたのは、
- どこかの書道教室に勤めて経営方法を教えてもらう
- 本当に書道一本で生活できている女性がいるのかを探す
- 書道を教えるだけでなく「書」を商品として売ることを考える
- 会社は設立せずに、まずは個人事業主として開業する
大きくはこの4つです。
「書道の師範ですが人を教えた経験が一度もないので、とりあえずどこかで雇ってもらおうと思って、面接に行く予定なんです。」と、ご本人がかなり堅実な人でした。そして、本当に書道だけで食べていけるのかを疑問に感じていました。
既婚女性や実家暮らしの女性ならお小遣い稼ぎ程度で、子供に書道を教えていたり、どこかの教室で週に1〜2回だけ教えているケースがあります。
ですが、独身女性はそれだけの稼ぎだと生活ができません。そのため、本当に書道教室一本で生計を立てている女性がいるのかを調べたほうがいいです。
書道教室だけでなく、自分の書を商品として販売することも考えるといいです。今は海外の人に「漢字」がウケています。
その女性も留学経験があり、「私の名前を漢字で書いてほしい!」と、現地で大勢の人から言われて困ったそうです。それを商売としてやると当たるかもしれません。海外の人なら漢字でタトゥーを入れる人もたくさんいます。
まだ商売としてどうなるかもわからないので、会社を設立することは考えず、まずは個人事業主として商売するといいです。
最初は、バイト8割:個人事業2割の稼ぎでも問題ありません。個人事業だけで生活できるまでは時間がかかります。そのため、バイトしながら、副業としてやればいいのです。
バイト2割:個人事業8割に逆転する時が来るまで、気長に事業を継続すればいいだけです。
会社を辞めて起業したとしても、生活できるまで稼げるようになる人はほぼいません。そのため、焦らずにじっくりと取り組んでください。
会社を辞めて、個人事業主として頑張りたい人は、いつでも相談してください。個人事業主として何が必要かを私がアドバイスしますよ。