前の会社の同じチームの同僚が、文章にやたらと読点を打つため、「句読 点男(くとう てんお)」というあだ名を付けられていました。
「読点を打ち過ぎなんだよ!」と、その人はいつも指摘されていましたが、私もその人が書いた文章を校正する際は、読点を削除する作業を最初にしていました。
読点を打ち過ぎると文章が読みにくくなります。私に相談してくれるお客様でも、読点を打ち過ぎている人が多いです。
例えば、私の個別相談の案内ページの文章ですが、読点を打ち過ぎると以下になります。
読点を打ち過ぎた文章:
私の、個別相談は、単回、または、2回の、ものしか、ありません。継続コンサルで、数十万円を、要求する、コンサルタントは、多いですが、高額な、継続商品の、勧誘は、一切、ありません。(読点数15箇所)
読点で文章を区切り過ぎて、読みにくい上に、文章の内容が頭に入ってきません。「私の」などの「の」の後に、読点を打つ人も多いのですが、「私の〇〇」など「の」後には単語が続くため、読点を打つ必要はありません。
打ち過ぎた読点を削除した文章:
私の個別相談は、単回または2回のものしかありません。継続コンサルで数十万円を要求するコンサルタントは多いですが、高額な継続商品の勧誘は一切ありません。(読点数2箇所)
「どこに読点(、)を打てばいいのかがわかりません」と、お客様から相談されることもありますが、自分で書いた文章を声を出して読んでみると、読点を打つ箇所がわかりやすくなります。
文章を声に出して読んでみて「息継ぎする箇所」に読点を打てば、文章を読んでも不自然にはなりません。
読点を打ち過ぎても文章は読みにくくなりますが、逆に句読点をまったく打たなくても文章は読みにくくなります。適度に読点や句点、改行を入れて、文章を書くだけで、読みやすくなる上に、内容も伝わりやすくなります。お試しあれ。