前からちょっと気になっていた本を読んでみた。
著者は、会社員だけど副業でイラストレーターもやっている。40代を目前にして会社を辞めた話が書かれている。
「あやうく一生懸命生きるところだった」ハ・ワン (著), 岡崎 暢子 (翻訳)
私も40代で会社を辞めたので、内容に関しては共感しかない。その上、著者と生活環境が似ているので、私も会社を辞めた後、同じような感じで過ごしている。
誰しも「このまま会社で働いていて本当に大丈夫なのか?自分の人生を生きられているのか?」と、考える時がある。
「会社辞めようか」と悩んでいる時にこの本を読んでしまうと、本の影響を受けて「私も(俺も)こんな生活できるかも!」と思い、会社を辞めて後悔することになる。
まず、著者は40代の独身男性。扶養する家族がいない。その上に、副業とも本業とも取れるイラストレーターの仕事がある。そのため、会社を辞めても何らかの収入を得る手段を持っている。
そして、給料は高くなくてもずっと貯金をしていたので、蓄えがある。副業の収入と貯金があるので、当面の間は生活には困らない。
会社を辞めても生活していけるので、会社を辞めている。という前提条件がある。
この本を読んで、著者の生活に憧れたとしても誰でも同じ生活ができる訳じゃない。そのため、会社を辞める前に読むのはオススメしない。
読むなら会社を辞めた後に読んでほしい。
本当にこんな生活ができる人はそんなにいない。実家暮らしならそれも可能だと思うけど、一人暮らしで貯金がない人や手に職がない人は無理だと思う。扶養する家族がいるならもっと無理。
なので、この本を読むことをオススメするのは、40代以上でそこそこ蓄えがある独身女性か独身男性。会社員生活に疲れて会社を辞めた人が読むにはちょうどいいかも。
会社辞める前に読んじゃダメよ。