私も失敗するのは嫌いですが、かといって失敗すれば大抵素直に自分の失敗を認めるようにしています。そうしないと、人は成長することができなくなるからです。
失敗を認めず正当化したり、失敗したことを隠す人は、世の中に大勢います。失敗を認めないことで引き起こされる悲劇の連鎖が、どれほど恐ろしいことなのかが、わかる本があります。
「失敗の科学」マシュー・サイド (著), 有枝 春 (翻訳)
私の身内にも失敗を受け入れられず、自分を正当化するために記憶を改ざんし、失敗を指摘すれば豹変する人物がいますが、さすがの私でも付き合いきれません。
失敗を受け入れられない人には特徴があります。
- 日本でも有数の大企業で働いている人
- 企業の幹部クラス人
- 医師・弁護士・政治家・先生など、ある分野で権威を持っている人
- 優等生で居続けようとする人
特に「この人は優秀なんだろうな」と周りからも思われているし、自分自身でも「私は他と違って優秀だ」と思い込んでいる人に失敗を認めない人が多いです。他には、周りの期待に応えるために「優等生で居続けようとする人」も失敗を認めません。
私に相談してくれるお客様に「今のままでは集客できないですよ」と、私がお客様を否定する言葉を使うと、途端に機嫌が悪くなる女性のお客様が今まで数人ほどいました。まさに「私は他の人とは違う!」や「親のために優等生で居続けなければならない」と思い込んでいる女性でした。
人は自分の失敗が認められなくなったら終わりです。そこからその人が成長することは絶望的にありません。
歳を取れば取るほど、人は自分の失敗が認められなくなる上に、今まで認めてこなかった失敗が、心の中で澱となって溜まっていきます。この澱が心の中で溢れてしまった人が、人に暴言を吐いたり、暴力を振るったり、時には自暴自棄にさせることもあるのです。
この本を読めば失敗を認めないことで起きる悲劇の連鎖がよくわかる上に、失敗を認めて受け入れることで起きる良いことの連鎖もよくわかります。
人は失敗するからこそ学べることがあり、失敗を学んだからこそ成功することもできるのです。
私のプロフィールを読めばわかりますが、私の人生は挫折と失敗の繰り返しです。私が挫折して、失敗しても何とか生活できているのは、失敗を認めて失敗を糧にしているからだと信じています。素直な人のほうが、最終的に自分の人生を楽しめるのです。
女性は特に失敗を嫌がるのですが、失敗しないと気付けないことのほうが多いので、「私やっちまったな」と素直に自分の失敗を認めてみましょう。そのほうが、今後の人生を楽しめますよ。