本のタイトルに惹かれて読んだこの本。
「なぜ外国人女性は前髪を作らないのか」サンドラ・ヘフェリン (著)
日本とドイツの女性を取り巻く環境の違いを通して、女性の幸せについて考える内容だ。
この本を読んで思ったけど、日本はどれだけ「家」というものに囚われているのかが良くわかる。日本では結婚するのも家同士の問題になる。けど、どうもヨーロッパは違うらしい。結婚は個人の問題になる。
日本で結婚すると子供を持つのが当たり前というのがまだまだある。まさに家の跡継ぎ問題に直結する。「結婚=子供を作る」という考えが強い。
ヨーロッパでは子供を持つか持たないかは個人の問題。跡継ぎという問題がないらしい。そのため、「結婚=パートナーを持つ」という考えが強い。
「結婚=パートナーを持つ」という考えがあるため、お互いに気持ちが冷めた時点で離婚し、違うパートナーを探すのがヨーロッパ。日本では気持ちが冷めても離婚しない。
子供の問題や離婚すると世間体が悪い場合もあるし、お金の問題で離婚しない場合も多い。冷めた夫婦が離婚しないで一緒に暮らしていることがヨーロッパ人は理解できないらしい。
そんな日本がヨーロッパよりも良いなと思ったのは、女性が一人で気軽にご飯を食べたり飲みに行けることだ。
ヨーロッパの女性は既婚未婚に関わらず女性が一人でご飯を食べるという習慣がない。食事に行ったり飲みに行ったりするのはパートナーと一緒が当たり前で、パートナーがいないと心配されるらしい。
女性が一人で気軽に飲みに行けないなんて日本では考えられない。私なんて良くひとり飲みするもんね。
どっちがいいかっていうと、どちらも良いところもあるし悪いところもあるって感じ。ヨーロッパはもっと進んでるのかと思ったけど、この本を読むとそうでもないので、女性ってまだまだ一人では生きにくいんだなと思った。
でも、日本では女性にパートナーがいなくても変な目で見られることは少ないけど、男性にパートナーがいない方が世間的には冷たい目で見られるよね。これはちょっと気の毒だなといつも思う。
誰の負担にもなっていないなら一人で生きていくという選択肢もありだと思いますけど何か問題でも?