個別相談の中で「人の話を聞いている間、次に何を話すのかを考えてしまいます。なかなか黙って人の話を聞くことができません。」と、女性のお客様から相談されることがあります。
今まで何名かの女性のお客様から、同じ話をされたので、悩んでいる人は案外多いのかもしれません。
人の話を黙って聞けるようになるコツですが、
- 相手の話の要点を探ることに集中する
- 知らないことや知りたいことを積極的に質問する
と、人の話が黙って聞けるようなります。
相手の話の要点を探ることに集中する:
話を最後まで聞いた後「つまり、〇〇ということでしょうか?」と、話の内容を短くまとめ、相手の話の要点を確認します。
違う場合は、相手が間違っている箇所を説明してくれますし、内容が合っていれば「その通りなんです。実は...」と、さらに詳細を話してくれます。
特に、仕事上で人の話を聞く必要がある場合、相手から、より多くの情報を聞き出せたほうが、仕事の質が上がります。
あなたが相手の話の要点を掴むためには、相手の話に集中していないと要点がわからなくなるため、相手の話の途中であなたが喋ることを考える暇はなくなります。
相手の「欲しいもの」や「して欲しいこと」を聞き出すには、黙って話を聞くしかありません。聞き上手な人ほど、仕事ができる人が多いです。
知らないことや知りたいことを積極的に質問する:
相手が話している中で出てきた「あなたの知らないこと」や「あなたの知りたいこと」を積極的に相手に質問することです。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」と、自分の知識がないことを相手に知られるのが怖くて、知っている風を装う人もいますが、知らないことはジャンジャン聞いたほうがいいです。
特に、男性に対してはあなたの知らないことを積極的に質問すれば、男性は丁寧に教えてくれます。
私は20代の後半に営業をしていたことがあったのですが、クライアント企業の担当者はすべて、40代〜60代の男性でした。
最初の頃は、質問するのも怖かったのですが、知らないとお客様から怒られるため、積極的に「これってどう使うんですか?」「その言葉ってどういう意味ですか?」と質問することにしました。
そうすると、皆さん嫌な顔せずに答えてくれました。バリバリ怖い人ばかりだったのですが、これが信じられないぐらい丁寧に説明してくれます。
「知らないことって聞いたほうがいいんだな」と、営業時代の経験から学んだため、今でも知らないことは「それってどういうことですか?」と、聞くようにしています。
人と話していて「変な間」が空くことを怖がる人も多いのですが、仕事では「間」が空いたとしても、「この人は話を聞いた上で、色々とアイディアを考えてくれているんだ」と相手に思われるため、「間」を気にする必要はありません。
相手が話している途中で次に話す内容を考えるよりも、話を聞いた上で疑問点が出てきたら、さらに相手に質問する、を繰り返していけば、ずっと相手が喋ってくれるため、相手からより多くの情報が得られます。
自分は喋らず、相手に喋らせるようにすれば、ラクもできます。そして、黙って話を聞いてくれる人は案外いないため、話を最後まで聞くだけで、相手からの信用度も爆上がりします。
大学時代、接客販売のバイトをしていたのですが、お客様と話している最中に私自身の話をすると、途端にお客様がつまらなさそうな顔をするため「私の話をするのではなく、お客様の話を聞いたほうが断然ウケがいいな」ということに気付きました。
おかげで人の話を黙って聞く習慣が身に付き、今に至ります。
人の話を黙って聞けるだけで、人からの信用度も上がりますし、仕事でも役に立ちます。ぜひ、黙って人の話を聞きましょう。