「自分ですごく考えたんですけど、考えてもわかりませんでした。なので、教えてください。」と、個別相談後のメール相談で、お客様から「教えて欲しい」と、お願いされることが度々あります。
もちろん、わからないことを質問してくれれば答えますが、私が気になるのは、本当に考えたのかどうかです。
「自分で考えた」の考えたの部分ですが、私からすると「考えた」のではなく、ただ単に「時間をかけて悩んだだけ」に見えます。
悩むことと、考えることは全然違います。
悩むとは、一方向の視点だけで物事を考えることです。一方向の視点でしか物事を捉えられないため、どれだけ考えても同じ答えしか浮かびません。そのため、出てくる答えはいつも同じだから、同じことで悩むのです。それは時間をかけて悩んだだけです。
一方で、考えるとは、多面的な視点で物事を考えることです。一方向からでは同じ答えしか出てこないため、別の方向から視点を変えて物事を捉えることで、違う答えが浮かんできます。
できるだけ多くの視点を持てば持つほど、考える時間も長くなるため、時間をかけて考えたことになります。
例えば、最近お客様から、「貧しい 子供」について記事を書いたけど、どれだけ考えても良いタイトルが浮かばないと相談されました。
まず、考えて欲しいのは、本当に「貧しい子供」と表現するのかどうかです。
子供は自分で稼ぐことができません。そのため、子供自身が貧しいのではなく、親が貧しいまたは家庭が貧しいのです。子供が貧しいのではなく、親や家庭が貧しいので、「貧しい子供」ではなく「親が貧しい家の子供」や「貧しい家庭の子供」という表現が適当になります。
何が貧しいのかをもっと詳しく伝えたいなら、「貧乏な家庭の子供」という表現のほうが、お金がなくて貧しい暮らしをしている子供だと、読者に分かってもらえます。
「貧しい子供」という文字を眺めているだけでは、何も浮かびません。その子供はどんな状況で、周りの環境はどうなっているのかなど、視点を変えて考えると、他の表現方法が思い付きます。
この多面的な視点で物事を考えることは、才能ではないため、学習することができます。一番簡単なのは、私の考え方や記事タイトルの付け方を真似することです。「秋山さんならどういう表現をするだろう」と、私の個別相談を受けてくれたお客様には考えて欲しいです。
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なんて偉そうに書いていますが、私も悩みます。私一人で考えても答えが出ない時は、誰かに相談したり、お金を払って何かのプロに一緒に考えてもらいます。ですが、人に考えてもらった答えをもらうだけでなく、その人の考え方までキッチリといただきます。
とうことで、自分一人で悩んでも同じ答えしか出ないと悩んでいる人は、いつでも私に相談してください。あなたの悩みを多面的な視点で考えて、あなた一人では出せない答えを一緒に考えますよ。