「起業して人の役に立ちたいんです!」と、相談してくれるお客様は多いですが、話してみると最終的には「お金を儲けたい」という本音が出てきます。
お金儲けをしたい気持ちはわかりますが、実績も経験もないのに、お金儲けのことしか考えていないなら、お金は儲かりません。
起業して上手くいっているお客様の話を聞いていると、最初の頃は儲けを度外視し、お客様の役に立つことだけを考えて商売をしています。そのため、起業初期は儲かっていませんが、数年単位で続けていくことにより徐々に知名度が上がり、儲けに繋がっています。
起業しても上手くいっていない人には特徴があり、
- お客様の悩みを解決することより自分のやりたいことを優先させている
- 人の役に立ちたいと言いながら、お金儲けのことばかりを考えている
- 楽して儲けることしか考えていない
ほとんどが、この3つすべてに当てはまります。
楽して儲けたいのは誰でも同じですが、実際には楽して儲かることはありません。本当に人の役に立ちたいなら、まずはお金のことを考えずに、人の役に立つことだけを考えて商売をすることです。
「早くお金を稼ぎたい!」と焦れば焦るほど、詐欺的な商売に走ってしまう場合もありますし、起業塾やグループコンサルに頼ってしまい大金を巻き上げられる場合もあります。
焦って儲けようとしても良いことなんて何もありません。焦れば焦るほど、資金もなくなり、早く廃業することになります。
経済産業省の調査によると、個人事業主が起業から1年後に生存している割合は、約72%だといわれています。10人の起業家のうち約3人は1年後には廃業しているということになります。
起業から3年目の生存率は約50%、5年後は約40%です。
1年目の生存率に比べて3~5年目にかけては約10%の減少となっており、長く経営するほどビジネスが安定してくるといえます。
最初は、実績や経験を積むことを重視し、お客様の悩みを一つでも解決することに力を注いでください。それが積み重なっていけば、そのうちにお金儲けに繋がっていきます。
実績も経験もないうちから、お客様は大金を払ってはくれません。焦らずにじっくりと取り組みましょう。