※2020年11月10日にnoteで書いた記事を、はてなブログ用に書き直した記事です。
お客様からのご相談で、
「好きなことで副業をしたいんです!」
「会社を辞めて好きなことで人から喜ばれる仕事がしたいんです!」
と言われることが度々あります。
この【好きを仕事にする】ということは、かなり難しいと私は思っています。なぜなら、ほとんどの人は自分の好きなことが何かをわかっていないからです。そして好きなだけでは仕事は続けられないからです。
あなたの好きなことって何?
あなたの好きなことって何でしょうか?
「これだったら何時間でもできる!」
「好きで仕方なくて全然苦じゃない!」
そういうことを仕事にできてる人はたまにいますが、ほとんどの人は嫌々今の仕事をしてると思います。
現に私のところに相談にくるお客様は
「会社を辞めたい!」
「職場が嫌い!」
という人が多いです。
そのため、今の会社を辞めて副業や起業をしたくて相談にくる訳です。でも【好きだから】という理由だけで仕事は続けられる訳じゃありません。
私の様々な職歴を通して、そのことを読み解いていきたいと思います。
私がブログ集客を教えるようになるまで
私はかなり変な職歴を持っています。大学の時のバイトも入れるとかなりの職種を渡り歩いてきました。
- 接客販売員(大学時代に1店舗任されて一人で仕切ってた)
- 弁護士秘書
- 営業
- イラスト作家(全国販売3回された)
- イラストレーター(ダウンロード数1位になった)
- DTPデザイナー兼Webデザイナー
- メディカルイラストレーター
- フリーランスのデザイナー
- タロット占い師
接客販売員
私が接客販売員をやっていた時は「接客が天職!」と、一緒に働いた人全員に言われていました。
それだけ店の売り上げを上げましたし、バイトながらにヘッドハンティングもされたこともあります。(お断りしましたが)
自分でも接客するのが楽しいとは思っていましたが、一生の仕事にするのは嫌でした。なぜなら、立ち仕事って大変なんです。
好きだったし仕事に自信もありましたが、それで就職するのはちょっと嫌だなと思い、結局一生の仕事にすることはしませんでした。
【結果】好きだし実力もあるけど一生の仕事ではない。
弁護士秘書
元々大学は法学部を目指していましたが、落ちてしまったため、経済学部で法律関係の授業を受けていました。そのため、法律特許事務所に勤めることになりました。
仕事は弁護士秘書だけではなく、法律事務所事務員と特許事務所事務員兼弁護士秘書と弁理士秘書もやっていました。
とにかく一人でたくさんの仕事を兼務していました。
法律が少し好きだったので法律事務所に入りましたが、人間関係がかなり複雑でした。
最初の1年は慣れないことばかりで本当に辛かったですが、5年も仕事をしてると「秋山さんがいなくなると事務所が潰れる」と弁護士の先生に言われるほどに成長しました。
実際、私自身も仕事に対しての不満はさほどありませんでした。ですが、職場の人間関係が悪いのと「私って事務職合ってるのかな?」と事務職を一生の仕事にすることに疑問を感じていました。
ということで、事務職をしながらイラスト作家への道を歩み出します。
【結果】仕事に不満はないけど事務職が合っていない。
イラスト作家とイラストレーター
絵を本格的に勉強したことはゼロです。ですが、大学で美術部に入部したこともあり(部長にもなりました)そこから絵を描くことに目覚めた感じです。元々、小学生の時に私の描いた絵がよく表彰されていたため、素質はあったと思います。
私はブラックなストーリーと共にイラストを描くので、他のイラスト作家さんとはちょっと違っていました。
事務員をしながら「イラストで仕事したい!」と言いまくってたら、何がどうなったのかギャラリーを紹介してくれる人が出てきて、とあるギャラリーの専属作家として活動することになりました。
決してイラストが上手な訳ではありません。
そして、日本全国の百貨店やハンズやロフトなどで私のイラストが販売されましたが、ほとんど売れていなかったと思います。
ファンの人もいるにはいましたが、少なすぎるファンだけで作品が売れるわけありません。売れないイラスト作家なんて本当に最低な存在だと思います。
イラストレーターとしても活動し、有名な企業から依頼されたイラストが、あるサイトでダウンロード数1位を数年にわたって獲得したこともあります。
そこでもっと頑張れば良かったのですが、自信が持てず自分からフェードアウトしてしまいました。
【結果】好きだけど好きなだけでは続けられない。
営業
DTPデザイナーになりたいから入った会社で「自分の仕事は自分で取ってこい!」と社長から言われたため、ここから自給自足生活に入ります。
デザイナーなのに、なぜだか新規開拓の営業に行かされて自分で仕事を取っていました。今考えても酷い話だなと思います。
営業はやったことがありませんでしたが、接客が天職と言われた腕は鈍ってはいませんでした。
最初は本当に大変でお客様に怒られることもしばしばありました。ですが、その会社を辞める時「引き続き秋山さんに仕事をして欲しい!」と、多くのお客様からお願いされ、かなり惜しまれました。
これはうれしかったです。
ですが、私はデザイナーになりたくてその会社に入ったため、営業をやり続けることにちょっと嫌気がさしてたのは事実です。
営業は楽しい、けど、これも一生続けられる仕事じゃないなと思っていました。
【結果】営業は楽しいけどやはり一生続けられる仕事じゃない。
DTPデザイナー
私は大学時代、美術部に入部し、アクリル画や油絵を描いていました。大学を卒業後、社会人になった時に、一度だけ本格的にイラストの勉強をしようと思い、イラストの学校に通っていた時期があります。
イラストの学校なのに、私の描く絵は写実的で気持ち悪い絵ばかりでした。そこの先生に「秋山さんってイラストっていうかデザイナーっぽい感じの絵を描くよね」と言われました。
それがきっかけで、デザイナーになることを真剣に考え始めたと思います。
営業兼DTPデザイナーでは転職できましたが、デザイナーの仕事だけをさせてくれる会社に再度転職しました。
私の才能はこの転職した会社で完全に開花しました。
外資系医療機器メーカーの内勤デザイナーで就職しましたが、とにかく脊椎外科について本格的に勉強しないとダメでした。製品は死ぬほどいっぱいあるし、本当に1年半ぐらいは転職したことを後悔し続けました。
ですが、ここでは前職の営業経験がめちゃくちゃ役に立ちました。
本来、デザイナーはお客様から直接話を聞くことはなく、営業から話を聞いてお客様の原稿の通りにデザインするのが仕事です。
私は自分で営業に行って自分でお客様から話を聞いて、自分でデザインすることを前職では一人で全部やっていました。そのため、新しい会社でも製品担当者から直接話を聞いてデザインすることができました。
そして、医療機器メーカーで作るカタログや手技書は分業制ではなく、全部1人で担当していました。
- 担当者と話し合い
- 製品を取り寄せて私が撮影し
- 撮影したものを自分で画像合成し
- カタログや手技書の内容を考え
- 自分でデザインし
- デザインしたものを印刷会社に出稿する
上記の一連の作業を一人でこなすことが、私にはとても合っていたのです。
一人で黙々と作業し、常に良いものを作るために考えて実行する。
シンプルに良いモノを作るためにひたすらにやり続ける。
そのため、前の会社でやっていた仕事には今でも誇りも持っていますし、やってる仕事は好きでした。仕事に対する不満はありませんでした。
けれども、撮影は体力勝負になってくるし、メディカルイラストレーターでもあったため、かなり繊細な作業を要求されることもあり、ずっとこの仕事を続けるには年齢的に限界があることに薄々気付いていました。
そこでパソコン1つで体力を使わない仕事をしようかなと考え始めました。
【結果】仕事も好きだしニッチな世界では実力も世界一!でも体力的に限界がある。
タロット占い師
前の職場で働いている時に、両親が3年の間に亡くなったり、両親が亡くなってすぐに彼氏にこっぴどい振られ方をしたりで、かなり精神的に参ってた時期がありました。
人生って本当にどん底になる時があるのだと知りました。
そんな時に、人生でほとんどやったことなかった占いをやってもらおうと考えました。何かのキッカケが欲しかったんだと思います。
私の抱えていた悩みは、友達に相談できるような悩みではありませんでした。
私の歳で両親の介護をした上に、両親ともに亡くした人なんて周りにはいませんでした。そして、彼氏にも信じられないほど酷い振られ方をしたため、友達に相談しても理解してもらえないだろうと思ったのです。そのため、客観的に私の状況を整理してくれる人が欲しかったのです。
それでタロット占いをメールでお願いしたら、ビックリするほど当たっていました。
その後、色んなタロット占い師に鑑定を依頼してみましたが、鑑定結果はほぼ同じでした。
そこで「なぜ鑑定結果が一緒になるんだ」という疑問を解消したくなり、気が付けば自分がタロット占い師になっていました。
ミイラ取りがミイラになった感じですね。
リピーターのお客様もつくようになり、鑑定依頼も順調に入るようになりましたが、これを本業にするのはちょっと違うなという気持ちがありました。
私は人の話はずっと聞けますが、カウンセラー的な要素が自分の中にあまりないことに気付いたのです。
私はあまり悩まないタイプなので、恋愛で悩んでる人の気持ちがわからないのが一番の原因だと思います。
そして、占い師の集客のためにやったWeb集客の方が楽しくなっていました。
【結果】占い師は楽しいけど本業にする仕事ではない。副業のままが一番いい。
ブログ集客の相談
前の職場で私が政治利用されつつあったこともあり、色んなことに嫌気がさしていた時期がありました。会社の状況も大きく変わりつつあった時に「来年私は死んでるかもしれない。」と思うようになりました。それがコロナ前のことです。
すでに両親が亡くなっていなくなると次は自分の死を考えるようになります。
そうなると「今のうちに好きなことしたほうがいいかも」という気持ちになり、会社を辞めることにしました。
そこで会社を辞めてタロット占い師を本業にすることも考えたので、ある人に相談してみたのです。
すると「秋山さんは占い師の話をしてる時は楽しくなさそうだけど、今のデザイナーの仕事の話をしてる時はとっても楽しそう。」と言われました。
そう、私は前の会社の仕事が好きなのです。そこで前の会社の仕事の本質だけをいただくことにしました。
私はその時すでにブログ集客である程度成功していました。ブログ集客の面白さに気付いていたので、それを仕事にしようと考えたのです。
ブログ集客したい人の話を聞いて、その人が本当に伝えたいことを読み取り、その人と一緒にブログ集客を成功させる。
前の仕事では私がほぼ一人ですべての作業をやっていましたが、ブログ集客相談の仕事では私がサポートに回り、お客様自身にブログ集客をやってもらうことにしました。
前職での私の反省点があります。
それは私がなんでもやり過ぎたために、他の人が何もしなくなったということです。そこは本当に反省点だと思っています。
ブログ集客の仕事では、【再現性】を重視しています。【再現性】を重視することで、私が自らの手を使うこともないし、何よりもお客様が私と同じことができるようになるというメリットがあります。
私と同じことができるようになるということは、一人でもブログ集客ができるようになり、自分のやりたい仕事で集客できるようになるということです。
【途中経過】好きな仕事だし、体力も使わない、人も育てられるので今のところ続けられそう。(お金になればですが)
まとめ
私のように自分のやりたいことを次々とやりながら、自分に合う仕事を探し続けられる人は、実際あまりいないと思います。
そう思うと私は幸せです。
私は好きなだけでは続けられないことを身を以て知っています。私に根気がないことが主な理由かもしれないですが。
好きなだけではモノにならないのは、その場所にとどまって、そこで努力をし続けられるか、やり続けることができるか、にかかっているからです。
私はイラスト作家を続けることもできましたが、そこで努力をし続けることができませんでした。
ですが、DTPデザイナーでは、より良いモノを作るために、そこにとどまって努力をし続けることができました。
好きなことで結果を出せるかどうかは【そこで努力をし続けられるか】だと思います。
ブログ集客の相談業で、お客様に伝えたいことは【ずっと続けることの重要性】です。
それができない場合は、どんなに好きでも結果を残すことができません。
好きなことで副業や起業を考えている人は、【その仕事を何があってもずっと続けることができるのか?】をまずは考えて欲しいです。
副業や起業をしても必ず辛いことは起きます。その時にすぐに挫折せずに続けることができるのかが、あなたを成功に導く最大のカギとなります。
「好きなことを仕事にする」ということは、とっても素敵なことですが「諦めずに続けられるのか」が一番大事です。必ずそこを踏まえて好きな仕事を選ぶようにして欲しいと思います。
私に興味を持った人は、ぜひ一度相談してください。
あとがき
私の職歴を改めて見てみると本当に「新しもん好きの飽き性」であることがよくわかる。手を出しては辞めを繰り返している。
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逆に、前の会社を16年間も勤めたのが奇跡に思える。私が本当に物事を深く考えていないことがよくわかる記事だ。あと先とか考えないのかしら。
私みたいな人もいるので、あなたもやりたいことがあるなら、とりあえず手を出してみて欲しい。続くかどうかはやってみないと誰にもわからない。
続いたらラッキーだし、続かなかったらその程度だと思い諦めて、次を探しましょう。