一時期、フランス料理の三國シェフがテレビによく出ていた。37年続いたご自身のお店である「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店することになったからだと思う。
私はフランス料理なんてほぼ食べたことないけど、三國シェフは有名なので知っている。そんな三國シェフが書いた本が出版されたようなので、読んでみた。
「三流シェフ」三國 清三 (著)
この本を読んでいると「人生で無駄なことなんて本当にないんだな」と改めて実感できる。
特に仕事上では、手間がかかって面倒なことをやることが結構ある。私の仕事でもメディカルイラストの仕事なんて、手間がかかる上に誰もやりたがらないほど面倒臭いことが山のようにある。
だからと言ってやらなければ先に進めないし、やることで色々と学べることが多い。
それ以外でも、仕事でちょっと手が空いている時は「誰もやってないけど、今やっておくと誰かの役には立ちそう」と思えば、自分の仕事じゃなくてもやっておくこともある。
仕事ができる人や出世する人は、総じて「やっても無駄」と思われていることを自分から率先してやっている人だ。
私のお客様でも「手間がかかるだろうに、頑張ってやってるな」と思うことをしている人ほど、結果を出している。
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「秋山さん、それやっても無駄だからやらなくていいのに。」と、私がやっていることに口出してくる人がたまにいるけど、そういう人を観察していると大概ずっと無駄なことしかやっていない。
何やっているかというと、インスタ見てるか、X(旧Twitter)見てるか、LINEやってるか、女友達と男の話してるか、男友達と女の卑猥な話してるか。そういう人ほど言い訳と文句が多い。
仕事中に手が空いた時は、ずっとネットサーフィンしてるか、スマホいじってるかで「この人って本当に無駄なことしかしてないから、仕事できないし、人から好かれないんだろうな。」というのがよくわかる。
やっても無駄なこともあるにはあるけど、無駄じゃないことのほうが断然多い。すぐには役に立たなくても、数年先や数十年先に役に立つこともある。
意味のある無駄なことをやったことがない人には、「無駄なことが役に立つ」の本当の意味がわからんだろうなといつも思う。
「三流シェフ」は、もっと難しい本なのかと思ったけど、めちゃくちゃ読みやすくてあっという間に読破できた。三國シェフの人柄がよく出てる。
ただ、好き嫌いは分かれる本だとは思うので、手間ひまかけることが好きな人は読むと面白いかも。