「男の人とご飯食べに行った時は男性に奢ってもらうの?」と、立て続けに60代の女性から質問された。
「奢ってくれる男性なんか今は滅多にいませんよ。ほぼ割り勘です。」と私が答えると、決まって怪訝そうな顔をされる。
「私の時代は全部男性が出すのが当たり前よ〜。男に出させなきゃ!」と言われるが、それはバブルが弾ける前までの話で「何十年前の話だよ。」と、さすがの私でも思ってしまう。
私の就職は完全にバブルが弾けた後だったので、男女共にお金を持っていない人が多かった。
それに男女雇用機会均等法も施行されていたため、男性だからといって給料が女性よりも高いというわけでもなかった。
私の時代で男性に奢ってもらうのが当たり前の女性は、短大の女子か、高卒で就職した人ぐらいだと思う。
四年生大学でも女子大は奢ってもらえたかもしれないけど、共学で奢ってもらえる女子は美人か可愛い子かどっちかだけで、その他大勢の女子が男子から奢ってもらっているのは見たことがない。
その上、就職してからもずっと景気が悪く、お金をたくさん持っている男性には出会えなかった。
お金を持ってる男性と出会えたのは、外資系の医療機器メーカーに転職してからだ。
お金を持っている男性ばかりなので「さぞかし奢ってもらえるだろう」と期待したけど、奢ってくれる男性なんて滅多にいなかった。
というか、飲み会に行くことがあまりなかったし、誘ってくる男性も少ないので「お金持ってても奢ってくれないんだ」と妙に感心したことがある。
その中でもいつも奢ってくれた男性は、私の最初の上司とサイコパスの元カレ(当時は付き合っていない)の2人だけだった。
お金を持っていても気前の良い男性というのは本当に少ない。
男性から気になる女性を誘ってご飯に行き、奢ってくれたのは良いけど、翌日にレシートを見せられて「昨日はこんなに高かったんだよ」と料金を見せられた女性が「アイツとは二度と飲みに行かない!」と憤っていた。
たぶん「これだけ高かったんだから、何か見返りちょうだい。」と男性は女性におねだりしたつもりだったんだろうけど、男を下げただけで終わった。
私も20歳年上の会社の男性に奢ってもらったことがあるけど、その人はお金を奥様に握られているため、お金を払う段階になると「商品券」で払っている姿を見て、私と同僚女子が泣きそうになったことがある。
お金が無いなら私たちは全然割り勘で払うのに。
お金を持っている前の会社の元同期の男性と飲みに行っても、奢ってもらったのは一回だけで、後はすべて割り勘。
今の時代、奢ってくれる男性なんていないというのは、私の年代の女性ならわかっていると思う。
それが理解できていない女性は、バブル世代の女性か、モテてモテて仕方ない女性かのどっちかじゃないかと思う。
そして、私は男性よりも気前はかなり良いほう。
私は業者の女の子たちから飲みに誘われることが多かったけど、飲みに行った時は私が全部奢っていた。給料は私のほうが断然高かったので、お金のある人が出すのは当たり前だと育てられたので、いつも出していた。
前の会社でお世話になった女性が会社を辞める時も、鉄板のフルコースをご馳走したこともある。もちろん、相手がお金を出す前に私が先に支払いを済ませていて、すごく感激された。
20代や30代女子とお茶やご飯に行けば、今でも私が全部出す。
60代の女性と話すといつも「男がお金払うのが当たり前よ!」とか「男性にお金を出させないでどうするのよ!」と言われるけど、まずご飯一緒に行きたい男性自体がほとんどいない。
ご飯に誘われたら誰にでもホイホイとついて行って、奢ってもらっているのが私からすると信じられない。
今年は私も男性と何度か飲みに行ったけど、私生活で男性と話しても面白く無いとマジで思った。どの男性も話の範囲が狭くて面白く無いんだよね。
女性とも飲みに行ったけど、やっぱり女性と飲みに行ったほうが断然楽しい!
どうせ割り勘なら、男性よりも女性と飲みに行って、色んな話をして楽しくお酒飲んでご飯を食べたい。なので、今後は男性と飲みに行くことはほぼないと思う。
今の若い人も男性が女性に奢るのは当たり前だと思っているのかな?美味しいご飯を食べるなら、楽しく無い人と行って奢ってもらうよりも、割り勘でも楽しい人と行くことをお勧めしたい。