集客ブログ記事の書き方・添削・構成・SEO対策、販促用チラシやパンフレットの作り方・デザイン方法などを教えるDTPデザイナー歴20年以上のデザインコンサルタント 秋山アキラ

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男性に「男らしさ」を求め続けるのは男性にとって地獄でしかない

以前読んだ本「男が心配」が面白すぎた。著者である奥田祥子さんが新刊を出したので、読んでみた。

シン・男がつらいよ 右肩下がりの時代の男性受難奥田 祥子 (著)

 

私も社会人になってから、いろいろな男性とマンツーマンでしか仕事をしたことがなかったので、著者が本に書いてあることが身に染みてわかる。私の言いたいことが全部書かれていて、マジで共感しかない。

 

基本的に、今の社会は「男尊女卑」が酷い。それはずっと日本社会の根底にあるのは間違いない。ただ、根底には「男尊女卑」があるんだけど、上辺の部分で「男女平等」が叫ばれ、性の多様性を受け入れる動きが盛んになっている。

 

そのため、「男らしさ」を全面に出すことは如何なものなのか的な空気が世間で流れているのだけど、実際には「男らしさ」が男性にまだまだ求められている。

 

例えば、

  • 男なら家族を養って当然
  • 男なら女に食事を奢るのが普通
  • 男なら会社で出世を目指せ
  • 男なら何事に対しても責任を持て

など、今の団塊の世代以前から続いている「男らしさ」を、現在の男性も女性も引きずっている人がまだまだ多い。

 

本の中でも、夫婦関係が上手くいかない原因として「夫と妻のどちらもが暗黙の了解で『男らしさ』と『女らしさ』を求めているのに、それを口に出して言わないこと」で、離婚に至っているケースがあるとされている。

 

夫側は「妻も仕事をしているけど、子供ができたらいずれは家庭に入ってくれる。そのために、俺は仕事で出世して家族を養うために頑張る。」や「妻には家庭に入ってもらったんだから、俺が仕事をする分、家事と育児は全部やってくれるのは当たり前。」と、思っているけど、口に出してハッキリと言っていない。

 

妻側は「今は仕事をしているけど、子供ができたら、旦那には育休を取ってもらって、早期に仕事に復帰したい。」や「自分を犠牲にし、仕事を辞めて家庭に入ったんだから旦那には何がなんでも出世してもらいたい。」と、こちらもハッキリとは言っていない。

 

夫と妻がそれぞれに望む役割を果たせている時は、上手く回っているんだけど、人生は予定通りにいかない。歯車が1つでも狂ってしまうと、それぞれが望む「男らしさ」と「女らしさ」が噛み合わなくなり、離婚に至っているケースが多い。

 

特に男性は「男らしさ」に雁字がらめになっている人が増えていて、男性のうつ率が高くなっている。特に日本男性の幸福度は先進国の中でも、かなり低いレベルらしい。

 

「男らしさを出せ」と「男らしさを出すな」の間で、苦しんでいる男性が多いのだ。

 

私も様々な男性から相談を受けてきたけど、男性は本当に弱音を吐けるところや相談できる相手がいない。なぜいないのかといえば「男が人に悩みを話たり、弱音を吐くなんて、男として情けない」という「男らしさ」の基準から外れてしまうからだ。

 

そんな男性から相談を受ける度に「男も大変だな」と思う。

 

奥田さんと一度でいいから直接話してみたいわー。男性の生きづらさについて、20年以上前から調査をしているなんて、絶対に他にいない。マジで勉強になる。

 

男性にも女性にも読んで欲しい1冊。女性は男性に「男らしさ」を求めすぎてはいけない。マジで「男らしさ」に追い詰められている男性が多いんだよ。もちろん、男性も女性に「女らしさ」を求めないでね。

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